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  • 「パノラマブラケット」開発ヒストリー

従来のパノラマ撮影機材にはない、カメラ1つ1つに専用のアダプターを作ることにより
簡単で、軽量で、コンパクトな製品を実現。
より身近なパノラマ撮影を目指して開発された「パノラマブラケット」。製品に込めた思いを語ります。

パノラマ撮影を新しいポジションからサポートする 「パノラマブラケット」シリーズはなぜできたのか?


代表取締役社長 井上
 私の趣味はもちろんカメラです。休日には風景写真を撮りに行くことが多いですね。日ごろから、自社でカメラのアイデア商品を作りたいと考えていました。昨今のデジタルカメラにはよくパノラマ撮影機能がついていますよね?
SONYさんのスイングパノラマや、フジフィルムさんのぐるっとパノラマなど、パノラマ写真の合成をカメラが自動でしてくれるっていう。私も興味があって、サブカメラにSONYさんのNEX-5を購入してスイングパノラマ撮影をしてみたんです。
これが良く撮れるんです(笑)。合成作業がすぐにおこなわれるからサクサク撮れて、しかもパノラマならではの構図がまた楽しい。
 でも、凝り性な私はすぐ物足りなさを感じてしまったんです。きれいに合成してはくれるんですが、ところどころの合成しきれないガタガタ感がどうしても目に入ってしまう。 どうして上手く合成しきれないかというと、カメラのレンズにはノーダルポイント(レンズの焦点中心)って言うものがあって、そのポイントを中心に回転させないと合成が上手くいかないのです。
手持ちでカメラをノーダルポイントをずらさずに回すのは無理に等しい。集中しすぎると足がもつれてコケてしまいますよ(笑)。
 ノーダルポイントで回転させる為のパノラマ撮影用雲台はあるのですが、どのカメラでも使えるような設計になっているため大きいし、毎撮影時のセッティングが大変そう。もっとコンパクトで、面倒なセッティングは不要で、昨今の素晴らしいデジタルカメラのパノラマ機能を十二分に活かす物が欲しい!ならば自分で作ってしまおう!って。
 それで、本当は販売するつもりはなかったんですけど、まぁ私の趣味の延長みたいな感じではじめましたので(笑)。
でも、カメラ仲間の知人に貸してあげたら、思いのほか喜んでくれたんですよ。「パノラマ撮影が楽しくなった。」って。そりゃ、私も嬉しかったです。そんな体験をしているうちに、いつしか「パノラマ写真をもっと身近に感じてもらって、楽しむ仲間がふえて欲しい!」という、思いが強くなり、販売するにいたりました。

最近のカメラは撮りたいとき気軽にパノラマを撮影できる機能が充実してきています。パノラマ撮影を補助する道具も、軽く、小さく、気軽に使用できるように求められるのは必然です。「パノラマブラケット」はどのようにこの要望にこたえているのでしょうか?


ノーダルポイント位置出しに必要な寸法A,B

ノーダルポイントを出すための作業図
カメラを左右に振ってもピンが重なって見えるポイントを探す

パノラマの合成をスムーズにするにはカメラレンズの焦点中心「ノーダルポイント」をずらさずに回転させて撮影をしなければなりません。
それでは、まず初めにノーダルポイントの出し方を先に説明させてください。
 ノーダルポイント算出に必要な2つの寸法を図1のように略図にしました。Aの寸法はカメラレンズの横方向の中心線とカメラの三脚取付けネジとの距離、Bの寸法はカメラレンズの縦方向の中心線とカメラの三脚取付けネジとの距離です。
Aの距離は三次元測定機で測定し算出します。あとはBの距離を調整しながらノーダルポイントを探していきます。その調節のやり方には何通りかあるのですが、当社ではA、Bの距離を調節できる器具を作製して、2本のピンを使った方法で割出しています。
図2の様に2本のピンを立てて、測定したAの寸法を作製した機具に設定し、カメラを2本のピンが重なって見える位置に設置します。そしてカメラを作製した器具を使いながら左右に振ります。左右に振っても2本の重なったピンがずれず、ずっと重なって見えるBの距離を調節しながら割出していきます。ちょっと面倒ですよね?
 そこで、この作業をなくすために「パノラマブラケット」では使用するカメラの専用のアダプターを用意して、カメラをアダプターに取付けるだけで、ノーダルポイントの設定は終了できるような仕様に致しました。SONYのNEXでしたら、NEX専用のアダプターにカメラを取付けるだけでOK。簡単でしょ?
さらに専用のアダプターにすることによって軽量化、コンパクト化の課題もクリアーでき、どこにでも持っていける気軽でより身近なパノラマ撮影用雲台になりました。

また回転台の回転についても軽過ぎず、重過ぎない程よい抵抗がかかる調整に、外観もアルミニウムを光沢ブラックアルマイト加工することにより上質な質感になりました。
今私たちができる最高のデザインです。良いものを所持するという喜びも感じていただけたら嬉しいです。



SONY NEX-5、NEX-3専用アダプターと回転台 三脚取付けタイプ

パノラマブラケット
回転台 三脚取付けタイプ
パノラマブラケット
ハンディタイプ
SONY NEX-5、NEX-3専用のアダプターと三脚取付け用回転台。カメラをアダプターに取付け、回転台にセットすればOK。すぐに撮影に移れます。NEXアダプターは4つのオプションレンズのノーダルポイントに対応しており、回転台に取付けるときに、レンズ対応の印に合わせて取付けます。 こちらは手で持つハンディタイプ。三脚がいらない分、町歩きしながらのスナップに重宝しています。旅行にも気軽に持っていけるので、ダイナミックな眺望の風景を撮影して楽しんでいただきたいですね。このハンディタイプは私もお気に入りで出かける際には必ず持っていきます。

昨今のカメラ事情にマッチした「パノラマブラケット」。 今後はどのように展開していくのでしょうか?


 パノラマ写真って撮れば撮るほど本当に面白いんですよ。例えば、突き抜けるほどの青い空、そんな青空を足元からパノラマで切り取ると、青空の広がり、突き抜ける感じをパノラマらしく表現できます。私の社員にはカエル好きな社員がいて、フィギュアを並べて近づいてパノラマ撮影すると、今までにないカエルの表情が撮れると話していました(笑)。近いものを撮る時ほどにノーダルポイントで回してあげないと、合成が上手くいかないので、「パノラマブラケット」の効果を上手く活用した例といえます。その社員はカメラの初心者。特に難しいことを考えなくても上手く撮れてしまうから面白い。こんな感じでもっとパノラマ写真にその人それぞれの立場で親しみを持って、身近に感じて欲しいと思っています。パノラマ写真の話が色々な人と話せるようになれば、私も嬉しい。そのための「パノラマブラケット」なんです。
 今後も「パノラマブラケット」の対応するカメラの機種を増やしていくのはもちろんですが、撮影したあとの楽しみでもある、プリントや額縁、アルバムのサービスも行っていきたいと考えております。当社の製品を通して、多くのパノラマファンの交流が生まれ、皆さんの日々の活力となるようなコミュニティに発展したら面白い。パノラマファンの方ぜひぜひお待ちしております。

パノラマ撮影は面白い。パノラマでどんな写真が撮れるのでしょうか?

※クリックで拡大画像が見れます。

3枚ともSONY NEX-5のスイングパノラマ機能で、ハンディタイプのパノラマブラケットを使い撮影しました。
暗い曇り空から太陽がさしてきたので1枚。夕日が綺麗だったので1枚。地元の八木ヶ鼻に行って1枚。
パノラマブラケットなら、撮りたい瞬間にパノラマ撮影できます。

この他にもパノラマ写真をギャラリーにてご紹介しています。随時更新して、
パノラマの良さを感じていただける内容にしていきたいと思っています。

お話の中に出てきた用語。または商品特性を知っていただく為に必要な用語のご紹介です。

●ノーダルポイント レンズの焦点中心のこと。パノラマ撮影にとても重要で、 このポイントを軸にカメラを回転させ撮影することがパノラマ合成をスムーズにします。
●マルチショット デジタル大判写真のこと。何枚もの写真を少しずつ重ねながら撮影し合成ソフトで1枚の大判写真にします。
1枚1枚がカメラの画素数で撮影されているため、数万画素の写真も可能。きめ細かな写真が撮れます。